はじめに
ノートPCやサーバーは、数十個、多いものでは100個以上のコンポーネントで構成されています。このようなコンポーネントは、機器が機能を果たすうえで不可欠です。システムとそのコンポーネントはすべてファームウェアに依存しています。ファームウェアは個々のコンポーネントの機能を制御しますが、それゆえに、システム全体のインティグリティ(完全性)とデータセキュリティの低下を招く原因となり得ます。ファームウェアレベルに脅威が存在すると、攻撃者はそこを狙ってターゲットシステムを完全に制御し、上位のオペレーティングシステムレベルのセキュリティ対策を容易に回避します。

このページでは、今日のデバイスファームウェアに存在する広範なアタックサーフェス(攻撃対象領域)について紹介します。多くのノートPCやサーバーに搭載されているコンポーネントを主なカテゴリ別に紹介し、攻撃でどのように悪用されるのか、また実環境における例や脅威、脆弱性を解説します。





